現状の地方議会にNO!-名古屋と阿久根が示すもの③(平成23年2月23日)

2011-02-23

国民から評価される議会とは?
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昨日の続き
ウィンチェスター市議会。
・・・・審議の「序奏」である。
議員の質問が一段落つくと、職員は退場し、議員間で若干の討議が行われる。
それから、議長が、傍聴に来ている住民に意見を求めることになる
誰も意見をいわないということもあるが、開発問題が議案になっているときには、意見や苦情(?)を述べる住民が多い。
たとえば、民間の住宅団地の建設を許可するか否かが議案になっているときには、「工事の騒音が問題」「子供の通学が危険になる」等々、反対論を展開するのである。
「新住民が増え、われわれの<良き習慣>が破壊される」という反対論も必ずといってよいほど登場する。
もちろん、「地域の活性化につながる」と賛同する住民もいる。
適切な建設工事をすると建設業者は強調する・・・。
このような様々な住民の意見を聞いた後、議員の間で、「さてどうするか」という討議が始められる。
(当然だが、ここからの審議・最終議決は議員のみで行なう)
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傍聴席の住民は、自分達の意見がどのように処理されるか、支持している議員がどういう発言をするか、真剣に聞いている。
議員としては、「そういうことなら仕方がない」と住民に納得してもらえるような審議をすることが必要である。
市全体の将来の事も考慮しなければならない。
このため議員は多弁になる・・・。
そしてこうした<討議>を重ねていくと、議案の中身が、自然に、しかも、あらゆる角度から理解できるようになる
その上で結論を出すからこそ、イギリスでは議会政治は<理解の政治>といわれる
(参考・平成21年11月刊行「地方議会改革マニュフェスト」日経グローカル編)
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日本で、議会政治が<理解の政治>といわれるのはいつの事か・・・

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